プライバシー

アップロード不要で動画を切り抜く方法:プライバシーを守るためのガイド

動画をクラウドにアップロードせずに切り抜きたい方へ。クラウド型とローカル型のツールの違いと、保存先やAI機能について確認すべき質問を解説します。

ローカルファイルまたはリンクから新しい動画を始め、画質を選べるCuplikinの画面

動画をクラウドにアップロードせずに切り抜きたいなら、自分の端末で処理するアプリを選びましょう。元動画はパソコンやスマホから読み込まれ、その場でカットされ、書き出したファイルもその端末に保存されます。どのアプリを使う場合でも、事前に3つのことを確認してください。ファイルはどこに保存されるのか、AI機能を使うときにサーバーへ何が送られるのか、そしてそのデータはどれくらいの期間保存されるのか、です。

このガイドでは、ローカルで動くツールが特に必要な人、クラウド型ツールとの違い、そして「オフライン」という言葉に惑わされずにアプリのプライバシー説明を読む方法を紹介します。

動画ファイルをアップロードしたくない理由

第三者のサーバーに動画をアップロードするのは当たり前に感じられますが、それは自分だけのものではないファイルを扱うまでの話です。よくあるケースを見てみましょう。

  • 未編集の収録データを持つポッドキャスター。 未編集のファイルには、公開前にカットされる部分が含まれています。オフレコの雑談、ゲストのビジネス上の数字、ゲストから削除を頼まれた発言などです。こうしたファイルを他人のサーバーに置いておくべきではありません。
  • 企業のチーム。 全社集会の録画、未発表製品のデモ、社内会議などは、社内のデータポリシーの対象になることが多いです。新しいツールを導入する前に、法務チームからファイルの送信先を聞かれるのが一般的です。
  • 企業クライアントを持つ切り抜き師。 多くのクライアントは秘密保持契約(NDA)を求めます。契約に記載のないサービスにクライアントの動画をアップロードすると、気づかないうちにNDAに違反してしまう可能性があります。
  • 講師やオンライン講座の制作者。 有料講座の教材はそれ自体が商品です。流出すれば価値が下がります。授業の録画には受講者の顔や声が含まれることもあります。
  • 通信量。 もっとも現実的な理由です。2時間のポッドキャスト動画は数GBになることもあります。モバイル回線や遅いWi-Fiでアップロードすると時間も費用もかかり、アップロードに失敗してやり直すとなればなおさらです。

こうした収録データの切り抜き方については、ウェビナーやインタビューをクリップに再活用する方法も参考にしてください。

クラウド型の切り抜きツールとローカル型の違い

どちらのツールでも良いクリップは作れます。違いは、重い処理がどこで行われ、ファイルがどこに置かれるかです。

項目クラウド型ツールローカル型ツール
ファイルの処理場所アップロード後、提供元のサーバー自分のパソコンやスマホ
元動画のアップロード必要不要
通信量大きい(ファイルサイズ分)小さい(オンライン機能を除く)
ファイルの保存期間提供元のポリシー次第端末にファイルがある限り
複数の端末での作業ブラウザを開くだけで簡単ファイルがある端末に限られる
処理速度回線とサーバーの混雑状況次第端末の性能次第

クラウド型はチームでの共同作業や、端末の性能が足りない場合に向いています。ローカル型は機密性の高いファイル、通信環境が限られている場合、アーカイブを自分で管理したい場合に向いています。どちらが悪いということはありません。大切なのは、自分がどちらを使っているかを把握しておくことです。

「オフライン」という言葉に注意

最近のアプリのほとんどには、インターネットが必要な部分があります。ログイン、支払い、リンクからのダウンロード、一部のAI機能などです。そのため「オフライン」が完全にネット接続なしを意味することはまれです。より重要なのは、元の動画ファイルが送信されるかどうかです。ログインにはインターネットが必要でも、動画ファイルは一切アップロードしないアプリもあります。

アプリに確認すべき質問

クライアントの素材や社内資料を読み込む前に、アプリのプライバシーページ、FAQ、ドキュメントで次の質問の答えを探しましょう。

  1. プロジェクト、元ファイル、書き出したファイルはどこに保存されるか? 端末内か、提供元のサーバーか、その両方か。
  2. AI機能を使うと何が送信されるか? 動画ファイル全体か、音声だけか、ファイルは送られないのか。データが端末の外に出るのは、AI機能がきっかけになることが最も多いです。
  3. どの機能が任意か? データを送信する機能がある場合、それを使わずに作業を終えられるか。
  4. サーバーにデータはどれくらい保存されるか? 自動で削除されるか、それはどれくらい後か。
  5. リンクからの読み込みはどうなるか? URLから動画を取得できる場合、そのダウンロードは提供元のサーバーを経由するか。
  6. プロジェクトに期限はあるか? 一定期間後にメディアを削除するサービスもあり、過去のクリップのアーカイブが消えてしまうことがあります。

答えが見つからない場合は、ファイルがアップロードされるものと考え、機密性の高いファイルを使う前に提供元へ直接問い合わせましょう。

Cuplikinのプライバシーの仕組み

Cuplikinは、長尺動画を短い縦型クリップにするMac、iPhone、iPad、Android向けのアプリです。上の質問に対する正直な答えは次のとおりです。

  • 保存先。 プロジェクト、元メディア、編集内容、書き出したファイルは端末内に保存されます。サーバーに依存しないため、プロジェクトとメディアに期限はありません。ローカルでの動画処理は無制限です。
  • フック分析。 フック分析のために動画ファイルがアップロードされることはありません。AIから得られるのは、見どころの一覧、各セグメントの1〜10のスコア、その場面が強い理由、タイトル案です。この機能はAIクレジットを使用します。
  • 端末上での文字起こし。 端末上での文字起こしは何も送信しません。FreeプランでもProプランでも利用できます。
  • 例外1:クラウド文字起こし。 Proユーザーは、より高速な文字起こしのためにCuplikin Cloudを選べます。性能が控えめなスマホや長尺動画で役立ちます。この機能は任意で、使用すると動画の音声が文字起こしのために送信されます。ファイルを端末の外に一切出したくない場合は、端末上での文字起こしを使いましょう。
  • 例外2:URLからの読み込み。 YouTubeなど対応しているリンクから始める場合、動画はCuplikinのサービス経由でダウンロードされます。機密性の高いファイルは、ローカルファイルから始めてください(Macでは MP4・MOV・MKV、iPhoneでは写真アプリやファイルアプリ、Androidではギャラリー)。
スマホ内のローカルワークスペースと、選んだときだけ動くクラウド機能が表示されたiPhone版Cuplikinのホーム画面
スマホ内のローカルワークスペースと、選んだときだけ動くクラウド機能が表示されたiPhone版Cuplikinのホーム画面

つまり、Cuplikinは「完全オフライン」ではありません。ログイン、AIクレジット、リンクからのダウンロード、クラウド文字起こしにはインターネットが必要です。ただし、ローカルファイルと端末上での文字起こしを組み合わせた最も安全な使い方なら、元の動画ファイルは端末内にとどまります。

機密ファイルを扱うための安全なワークフロー

クライアントの素材や社内資料を扱う場合、次の流れで十分です。

  1. 元ファイルは自分だけがアクセスできる作業フォルダに保存します。暗号化されたディスクが理想です。
  2. 公開リンクではなく、ローカルファイルを読み込みます。
  3. 端末上での文字起こしを使います。スマホでは長尺動画に時間がかかることがあるので、充電器につないでおきましょう。
  4. いつもどおりフックを探し、カットし、字幕を付け、9:16にリフレームします。詳しい手順は長尺動画をショート動画に切り抜く方法で解説しています。
  5. わかりやすい名前のフォルダに書き出し、契約で決めた方法でクライアントに納品します。
  6. プロジェクトが終わったら、クライアントとの取り決めに従ってファイルを削除またはアーカイブします。

複数のクライアントの切り抜きを請け負っているなら、このワークフローを提案書に書いておきましょう。企業クライアントは、ファイルがどこに行くのかを正確に知ると安心することが多いです。クライアントの見つけ方や関係の続け方は、切り抜き師になるにはも参考にしてください。

それでもクラウド型ツールが合う場合

ローカル型ツールがすべての人に最適なわけではありません。チームで同じプロジェクトを複数のパソコンから編集する必要がある場合、普段からブラウザで作業している場合、端末が長尺動画の処理には遅すぎる場合は、クラウド型のほうが合うかもしれません。すでに公開されている動画なら、アップロードのリスクも小さくなります。習慣ではなく、扱うファイルの種類で選びましょう。

FAQ(よくある質問)

完全にオフラインで使える切り抜きアプリはありますか?

ログイン、支払い、AI機能には通常インターネットが必要なため、完全にオフラインのアプリはほとんどありません。確認すべきなのは、元の動画ファイルがアップロードされるかどうかです。Cuplikinでは、フック分析のために動画ファイルがアップロードされることはなく、端末上での文字起こしは何も送信しません。

NDAのあるクライアントの動画をスマホで切り抜いても大丈夫ですか?

ファイルの送信先を把握していれば可能です。リンクではなくローカルファイルを使い、端末上での文字起こしを選びましょう。Cuplikinでは、NDA対象のファイルにはクラウド文字起こしを使わないでください。このPro機能は文字起こしのために音声を送信します。使ってよいツールについて、NDAの内容も必ず確認してください。

ローカルで動画編集すると通信量は節約できますか?

はい。元ファイルをアップロードしないので、通信はログインやオンライン機能などのわずかな量で済みます。例外はリンクから動画を読み込む場合で、動画自体をダウンロードする必要があります。スマホでよく切り抜くなら、スマホで長尺動画を切り抜く方法も読んでみてください。

Cuplikinで試してみる

Cuplikinは、プロジェクト、元メディア、編集内容、書き出したファイルを端末内に保存します。端末上での文字起こしはすべてのユーザーが使え、Proでは任意でクラウド文字起こしも利用できます。Freeプランでは、ウォーターマーク(透かし)なしで1080pまで書き出せ、ローカルでの動画処理は無制限です。Mac、iPhone、iPad、Android向けに無料でダウンロードできます。Cuplikinをダウンロード。